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guitar&vocal:ハジメ
bass:スダ
drums:極薄亭ゴム太郎

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(blog第一回目より抜粋)

ロデオホドリゴ結成秘話


 今日は日記の第一回目ということで、ロデオホドリゴの活動の経緯について書きたい。

 まずは私とゴム太郎の出会いについて。  2人は大学のサークルで知り合った。
 下ネタ、爆音、ナンセンスを好む2人は互いに音楽的に刺激し合い、人間的に軽蔑し合うようになった。 2人は場違いな場所で場違いな音楽を演奏することを好んだ。 下ネタが嫌いな客がいると知ると、必ずステージで「まんこ!まんこ!」と叫んで笑った。 よく葬式などで空気を読まずに騒いでいる子供がいるが、そういった子達が反省しないまま大人になったら彼らのようになるのだろう。

 そんな我々にギターのタジカが加わり、ロデオホドリゴが結成されたのは2003年の夏だった。 タジカは粘土が主食だった。 タジカは結局、ライブに一度出演しただけで脱退してしまった。 「普通の明太子に戻ります」という言葉を最後に彼は日本語を発しなくなった。

 「これからロデオはどうしたらいいのか。」そう尋ねるとタジカは黙ってそっとカマキリの卵のようなものを差し出した。 「この卵の中にロデオの次なるメンバーがいる。」そう確信した私は熱心に卵を育てた。 生まれてきたのはカマキリだった。 カマキリはレタスをたくさん食べ、シブチンと名乗るようになり、ロデオホドリゴのベースとして活躍するようになった。 シブチンはレタスにマヨネーズをかけてやると喜んでよく食べる。

  そんなしぶちんが2011年9月、産卵期に入る為に脱退し、翌年その卵からマエダが生まれ、ベースを務めている。

 卵から育てるマエダは野生のマエダよりは人間に馴染みやすい。とはいえ、元々育てにくいことで有名な品種である。以前、主人公のペットとしてマエダが登場する漫画が流行していた頃、作品の影響で飼われるも育てきれなくて捨てられ、野生化したマエダが畑を荒らして社会問題化したこともある。私には今でも幼少期のマエダに噛まれた跡が複数ある。

 マエダにベースを教えるには、いきなりベースを与えてはいけない。怖がっておしっこをもらしてしまう。まずは人間に慣れてもらう必要がある。餌を与え続けて飼い主を怖がらなくなってきたら、寝食を共にし、信頼関係を築いていく。飼い主に慣れたら徐々に他の人にも会わせるようにするが、警戒心が強いため、すぐに悪態をつくので周りのフォローが必要になる。飼い主以外の人間にもいきなり噛みつかないようになってきたら、やっとベースを渡す。最初は当然使い方がわからず、人を殴ってしまう為、手当の方法を予め覚えておいた方がいい。

 ベースで人を殴らなくなったら、次は実践に入る。ぶっつけでステージで演奏してもらい、うまくいけば餌をあげる。餌は市販のドッグフードでかまわないが、コンビーフが栄養価が高いためお勧めである。うまくいかなければ地下室に閉じ込める。

 そうして立派なベースプレイヤーに育ったマエダだが、この度手放さなければいけない事態になった。環境省によりマエダは特定動物に指定されたため、これ以上のマエダの飼育は違法行為となる。危険動物であるマエダは保健所に引き渡すよう警察より指示を受けた。

 <中略>

 俺たちの戦いはこれからだ!

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